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✥舞台とキーワード✥
北大西洋に浮かび、西ヨーロッパ位置する島国で、伝説の生物「クリノイド」を象徴とする、女神アグアナに守護される国である。 国土は「火」「地」「水」「風」の特徴ある4つの領地から成り、それぞれ『四聖家』と呼ばれる4つの家が治め、発展してきた。
「火」「地」「水」「風」の超自然的な力を持ち、クリノイドの4つの領地を代々治めてきた一族。
特に直系は、その遺伝的な特質を自然と共鳴させ、生かしている。祖先は魔法に近い力を持っていたとされているが、現在では直系の子孫でも、超常現象を顕現させるようなことはない。
火の家=ビュール家、地の家=テール家、水の家=ウェルズ家、風の家=クレーバーン家。
「火」「地」「水」「風」には性質を生かし合う「相生」と、滅ぼし合う「相剋」の関係がある。「相剋」関係にある領地間の婚姻には王宮の許可が必要。また、四聖家の直系が「相剋」関係にある家と婚姻を結ぶことはクリノイド建国以来、禁忌とされてきた。
火の家
ビュール家
地の家
テール家
水の家
ウェルズ家
風の家
クレーバーン家
「火の家」ビュール家の領地。ヴァトラ火山があり、山がちの斜面の多い土地。地形を生かした牧畜が営まれる。また、古くから軍事施設が置かれ、鉱物資源に恵まれ、武器の製造をはじめとする軍事産業も発達している。ビュール家の当主の多くがクリノイドの歴代軍事司令官を務めており、軍人の一族としても名門。火の領地ではスポーツも盛んで、領民の気質は情熱的。エネルギッシュで、争い事もよく起こる。
領地の紋章: 槍
「地の家」テール家の領地。領地のほとんどが平野で、降水量が年間を通して多く、気候も安定しているため農作物の生産量が多く、質も高い。衣食住に関する産業全般が盛ん。また、貨幣の鋳造施設があり、銀行業も手堅く繁盛している。地の家の直系は学者になる者が多く、領地の発展のために研究に取り組み、成果をあげてきた。領民は堅実で真面目。新しいことを取り入れるより、伝統的なやり方を好み、保守的。
領地の紋章: 金貨
領地の紋章: 聖杯
「水の家」ウェルズ家の領地。文化と芸術の都。多くの文化施設が運営され、優れた芸術家が育つ土壌。領地はなだらかな丘陵地帯で、気候は温暖。領民は情緒豊かで、美しいものを愛し、家族を大切にしている。ウェルズ家は歴代王を最も多く輩出するクリノイドきっての資産家。クリノイド最大の港を所有し、船舶を管理するが、水の家の一族の直系はその性質上不適とされ、船舶を個人所有することを禁じられている。
「風の家」クレーバーン家の領地。高台に位置し、岩地が多く風の強い土地。王宮と元老院をはじめ行政機関が集中し、クリノイドのすべての裁判は風の領地で行われる。処刑場や牢もある。クレーバーン家は国の外交を代表し、外国との交易に関する采配、決定権を持つ。また、有名な船乗りが多く、海賊の討伐でも活躍してきた。領地特有の掟やルールが存在し、領民は個人主義で自由を主張し、考え方は進歩的。
領地の紋章: 剣
建国以来、国王は女神アグアナの神託により、四聖家の当主の中から選ばれてきた。
歴代の王は「水の家」出身者が最も多く、現国王も水の家出身。
女神アグアナの神託により、「火」「地」「水」「風」の家から一人ずつ選ばれた計4人の神官はアグアナの神託を感応する。また、元老院にて官僚、側近として国王の政務を補佐する。
和名で「ウミユリ」。古代カンブリア紀の爆発によって発生したとされるユリの花に似た刺皮(きょくひ)動物。 雌雄異体で、5本の触手を使って餌をとらえて生き続け、今日にいたるまで進化することなく同じ姿で深海に生息し、その触手の断面図は5つのポイントを持つ神秘的な星型となる。
クリノイドを聖なる象徴とする女神で、国の守護神。神託をもたらし、行政と軍事に強い影響を及ぼす。
土着信仰の男神。その発祥は女神アグアナより古いと言われる。水の領地の森の中にあるネリス神殿はアグアナと王宮から手厚く保護されており、代々、水の家直系の血を引く娘が巫女となり、神殿の敷地外に出ることなく独身でその生涯を捧げてきた。イーディスはある事情から6歳で巫女となり、ネリス神殿で暮らしていた。