職業:船乗り
2月5日生まれ 水瓶座
25歳 身長179センチ
風の力を司る「風の家」の当主。航海の天才。傲慢な性格で気性は荒く、自由で気まま、束縛されることが何より嫌い。幼い頃に母が病死し、続けて船乗りだった父を海難事故で失って以来、生活のほとんどを海の上で過ごしてきた。歴史的に壮絶な対立関係にある「水の家」を個人的事情からも憎んでおり、アリオンとは犬猿の仲。「水の家」出身の巫女との結婚に抵抗し、イーディスを突き放す。
「俺は何にも縛られはしない」
「やってみなきゃわからないだろ? 行動あるのみだ」
職業:軍人
8月8日生まれ 獅子座
26歳 身長187センチ
火の力を司る「火の家」の当主。エリート軍人で、20代にしてクリノイド国家正規軍の大佐を務める。行動は何かにつけて派手で豪快だが、人望厚いリーダー。かつて、‘歩く火の玉’の異名を持つほど短気だった。非常に勘が鋭い。「風の家」とは代々親交が深く協力関係にあり、ランダルとは幼馴染で、親友。理想に向かって突き進む情熱家だが、軍略や領地の経営においては徹底して利潤をつきつめる冷徹さも。
「旋律を紡ぐ 癒し手でありたい」
職業:音楽家
11月6日生まれ 蠍座
25歳 身長181センチ
水の力を司る「水の家」の当主。現国王の次男だが、怪我で療養中の兄に代わり当主を務める。ハープの名手で美声の持ち主。サロンはいつも女性客でいっぱい。穏やかだが、内に強い熱情を秘めている。家同士が長らく対立している「風の家」のランダルが大嫌い。巫女、イーディスとは幼い頃に面識があり、縁戚関係にもあることから常に心にかけ、庇護する。
「暗い道を一人行く 真実を見つけるために」
職業:学者
5月17日生まれ 牡牛座
23歳 身長176センチ
地の力を司る「地の家」の当主。クリノイドきっての秀才。その明晰な頭脳と地道な研究により、クリノイドの農業を飛躍的に発展させ、現国王からの信頼も厚い。先祖代々、水の家とは密接な友好関係にある。アリオンとは幼い頃からウマが合い、行動を共にすることが多い。真面目で堅実。邸からほとんど出ず、学問と研究の日々。ランダルから「オタク」とからかわれるたび、ムカついている。
「人として、あなたと生きたい」
元ネリス神殿の巫女
水の家出身。国の守護神であるアグアナの神殿より歴史が古いとされる男神・ネリス神殿の巫女。その生涯を独身でネリス神に捧げ、水の領地にある森の神殿から出ることなく仕えるはずだったが、アグアナの神託により還俗し、次期国王に選ばれた「風の家」当主、ランダルの花嫁になることになり、戸惑う。
クリノイド国王
ユリウス=ウェルズ
水の家出身の現国王で、ルイスとアリオンの父。
水の家の直系は容姿が若い傾向にあるが、実年齢は70歳。在位期間は長い。
ずっと子供が授からなかったが、王位に就いた40代で長男ルイス、続けて次男アリオンの2子をもうけている。
水の家の神官
マテウス=ウェルズ
500年に一人の逸材と言われる栄誉ある大神官。
就任以来、神託のほとんどを彼が感応している。
国王のユリウスより年上で、半世紀以上神官を務めている。妻に早く先立たれて以来、独り身。
火の家の神官
クラウス=ビュール
元軍人。ビクターの父。軍事司令官就任を目前にして、神官になった。根っからの軍人気質で、王宮に対し篤い忠誠心を抱く。ランダルを個人的に好ましく思い、心にかけている。火の家の英雄だが、家庭では恐妻家。
風の家の神官
ギルバート=アーベル
ランダルの亡き母の弟で、叔父。神官になる前は優秀な船乗りだった。幼くして両親を亡くしたランダルの父親代わりとなり、航海を教えた。
地の家の神官
チェスター=テール
エドガーの従兄弟で後見人。物言いは辛辣だが頭が切れ、現在最年少の神官として元老院入りし、その能力は高く評価されている。エドガーの世話を焼きたがるが、エドガーからは煙たがられている。
水の家の長男
ルイス=ウェルズ
現国王の息子で、ウェルズ家の長男。水の家の直系に航海は不適とされているが、海を愛し、船乗りとして活躍していた。次期国王指名の神託がもたらされる2ヶ月前に航海中の事故により右腕と左目を失い、水の家の当主の座を降り、療養中。
弟のアリオンを溺愛している。
ネリス神殿の司祭
リアン=ワーズ
水の家の直系。ネリス神殿に仕える司祭で、イーディスの育ての親。ランダルの亡き父とは大学の同級生で親しい友人だった。特技はチェスで、学生チャンピオンの経歴を持つ。
風の家の使用人
ジュリアン=アッカーソン
風の家の上級使用人で、ランダルの側仕え。秘書としても公私に渡り補佐している。上流階級出身の元船乗りだが、現在は船を降り、風の家の男性使用人を統括し、雇用と解雇の権限も与えられている。
風の家の使用人
ドリス=オルブライト
イーディスつきのメイド。家族で三代続く風の家の使用人で、ランダルから信頼を得ている。水の領地と隣接する村の出身で、生まれた時から水の家との交流があり、水の領地のことにも詳しい。
風の家の次期当主
レイモンド=クレーバーン
通称レイ。ランダルの父方の従弟。議会では満場一致で次期当主に指名される。喘息を患っていた為、子供の頃は家からあまり出られなかった。頭がよく、剣の腕もトップクラス。バイオリンを嗜み、アリオンとは仲良しで、その縁もあって水の家との交流に積極的。四聖家の当主の中に憧れの人がいる。エルザが好き。
風の家の女子
エルザ=アーベル
ギルバートの一人娘で、ランダルの母方の従妹。子供の頃からランダルが好きで、自分は婚約者だと固く信じていた。母は外国人で王族の血を引いている。現在は奨学金を得て留学中。成績優秀、乗馬やダンスもこなし、商才にも長けている。気が強くワガママだが、イーディスに対しては面倒見の良い一面も。
火の家の奥方
キーラ=ビュール
クラウス神官の妻でビクターの母だが、「老けこむ」という理由で、実の息子にも母と呼ばせない。
馬を育てる技術はクリノイド一で、商才にも長けている。 お洒落と可愛い娘が大好きで、イーディスのことが大のお気に入り。現四聖家の当主は、誰も彼女にさからえない。
水の家の使用人
テオドール=バートン
水の家の使用人で、アリオンの従者。通称テオ。
水の家の名家の御曹司ながら、本人たっての希望でウェルズ家に仕えている。水の家の一族の誇りを重んじ、ウェルズ家の兄弟に対し特別な思い入れがある。
弓術はクリノイド軍からスカウトされるほどの腕前。
海賊
ロジャー=ウィルキンソン
‘血の河’の異名を持つ海賊。
クリノイド近海でも名を知られているが、これまでランダルでさえその姿を見たことはなく、クリノイド国との接触もなかったが…?